セイバーメトリクスネタです。
BABIPという指標があります。
(Batting Average on Balls In Play)の頭文字です。
「batting average」 安打の割合
「balls in play」 フェアグランドに飛んだうちの
という意味になります。
フェアグランドに飛んだ打球が安打になった割合を表します。
通常は3割程度です。
フェアグランドに飛んだ打球が安打になるかどうかは、運の要素が極めて強いと言われています。
そのため、一般的にはBABIPが高い選手は「運がいい」と考えられます。
しかし、反論もあります。
内野安打が多い選手、バットコントロールが上手い選手はBABIPが高くなる傾向があります。
内野安打が多い選手は、並の選手であれば凡打になる打球を安打にするからです。
バットコントロールが上手い選手は、打球を狙って打つことができるからです。
イチロー選手の通算BABIPは「0.360」と、かなり高くなっています。
これを「イチロー選手はずっと運がいい」と解釈するのは不適切だと考えます。
前置きが長くなりましたが、今日の単語は【bat】です。
名詞としての「バット」だけじゃないんですね。
【bat】[語源は「(身を守る)杖」]
(野球などの)バット
たたくこと、打撃、打者
こん棒、短い鞭
(ボールなどを)バットで打つ
(野球で)…の打率を持つ